▼機種ID
各機種ごとに割り振られている識別番号です。機種ごとにそれぞれ添付されているOSのFDDやCD-ROMは、原則として他のIDを持つ機種にインストールをすることができないようになっています。これは固有IDを持つ各機種だけに適合(通用)するシステムファイルなどが別のIDを持つ機種に混在してトラブルや動作不良の原因を引き起こすのを防ぐための措置と言われています。なお、店頭パッケージ版のOSは対応機種すべてのIDに適合し、正常なインストールを行える仕組みになっています。
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▼CPU
全てのコンピュータ本体の中に組み込まれている、人間で言うところの「脳みそ」にあたる部分です。
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▼FPU
またの名を「数値演算処理装置」とか「浮動小数点コプロセッサ」などと呼ばれます。名前からも分かる通り、計算を行なう部分で、このFPUが組み込まれていないコンピュータもあります。FPUが搭載されていないと、Adobe
PhotoshopやApple社のグラフ計算機などによるグラフィックの作成時に時間がかかってしまいます。
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▼メモリマネージャ
MMUやPMMU(こちらが正式)の一般的な呼称です。具体的にはメモリの管理をつかさどっているコプロセッサ(←CPUのお手伝いさんみたいなもの)を指し、68kMacにて仮想メモリ機能を使用するためなどには必要不可欠です。
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▼システムバスクロック
パソコンで扱われるデータはCPUが計算し、メモリが記憶し、ハードディスクや他の補助記憶装置が保存するという構造がとられていますが、それら主要パーツを結びつけてデータを秩序正しく流してあげる役割を果たしているのがシステムバスと呼ばれるものです。システムバスは交通に例えると主要幹線道路に当たり、サーキット(超高速路=CPU)←→高速道路(高速路=メモリ)←→一般道(低速路=ハードディスク)を結びつける国道のようなものです。そして、車線が多く(=バス幅が広く)、制限速度が高い(=バスクロックが高い)システムバスを持つパソコンほど全体的に高速で基本性能が高いと言えます。
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▼システムバス幅
上記参照
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▼ROM
パソコンはプログラム(命令)を与えられなければ何もできないので、パソコンの電源を入れて立ち上げるときには立ち上げてあげるためのプログラム(命令)が必要になります。そのプログラムの収められているチップがROMです。ROMはRAM(メモリ)などとは違い、電源を切っても内容が消えない反面、新たにデータやプログラムを書き入れることが出来ない性質を持つため起動プログラムの読み出しに適しています。
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▼キャッシュ
L1:「一次キャッシュ」とも呼ばれます。
L2:「二次キャッシュ」とも呼ばれます。
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▼搭載メモリ
Mac本体に搭載されているメモリの容量です。
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▼メモリ最大容量
想像はつくと思いますが、目一杯メモリを積んだ時の容量(サイズ)です。
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▼メモリスロット数(増設単位)
メモリの形状は主にSIMMとかDIMMなどと呼ばれる基板上のものですが、それを取り付ける本体側の接続部分の事をメモリスロットと呼びます。また、増設単位とは、1枚だけ付ければいい機種や2枚付けなければ認識しない機種などがあります。それらの取り付け枚数について書いてあります。
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▼メモリタイプ
メモリの形状や構造の種別のほか、メモリからデータを読み書きする際のアクセス速度の違いという意味合いも含まれています。(メモリ要求速度参照)68Kのデスクトップ機種やモニタ一体型機種のメモリタイプには30ピンSIMM、72ピンSIMM、64ピンSIMM(IIfx専用)の3つが存在します。なお、当然ですが30ピンSIMMを要求するメモリソケットに対して70ピンSIMMを挿入するようなことは出来ません。
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▼メモリ要求速度
メモリに対して要求される速度(厳密には時間)の事で、SIMMやDIMMでは○×ns(ns=ナノ秒)という時間で表記されています。メモリがデータをアクセスする時間(アクセスタイム)の事ですので○○の数字が小さいほど高速ということになります。なお、余談ですが、メモリはハードディスク等の補助記憶装置と違って駆動部分を有せず、電気信号のみでデータを読み書きする「高速性」の利点を持つ反面、常に電気の供給を必要とし、電源を切ってしまうと即座に蓄えていた「内容が消去されてしまう性質」を持っています。そのためPowerMacなどで使用されているDRAMでは電気の供給が切れないようにメモリに何度も何度も高速に電気を流し続けて(←この作業をリフレッシュ操作といいます)保持しているデータの消失を防いでいます。そして、リフレッシュ操作の行われる速度(リフレッシュレート)がメモリ選定の際の重要な項目になります。また、G3
DTシリーズから登場したSD-RAMではメモリセル(←メモリが持つ領域と解釈してください)からデータを読み出すまでの速度(CLという表記が一般的)が重要な選定項目になります。従ってメモリは単に「一つの速度(時間)項目」だけで性能が決まらないので、自力でメモリの増設や交換を行うには充分な知識が必要です。
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▼ハードディスクドライブ(HDD)
皆さんが普段、データを保存しておくところです。
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▼フロッピーディスクドライブ(FDD)
フロッピーディスクドライブの略称です。
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▼ディスプレイ
パソコンの画面の事です。モニタとも言います。
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▼ビデオメモリ方式
画像の表示を専用とするメモリの形式でPortableやPowerBookを除く68KMacではDRAMタイプとVRAMタイプの2種類が存在します。また、Macintosh
IIなど一部の機種ではビデオ回路が搭載されていないため、ビデオカードを装着して画像の表示を行う事を前提とした機種があるので注意して下さい(これらの機種は下の表の項目が×になっています)。
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▼ビデオメモリ最大搭載時に表示できる色数
画面の表示色数です。
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▼サウンド入力
Macにサウンドを入力するためのポートです。
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▼サウンド出力
Macからサウンドを出力するためのポートです。
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▼内蔵マイク
Macにマイクが内蔵されているかどうかの有無です。
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▼マイク端子
外部のマイクをそのMacに取り付けられるかどうかが分かります。
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▼ADBポート
MacPlus以降PowerMacG3
DT300までの全てのMacに採用されていたポートです。1998年に登場したiMac以降、廃止されてしまいました。
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▼Ethernetポート
パソコンや周辺機器同士を接続するための通信規格です。Macの場合、AUI-15と呼ばれる形状のポートのみ搭載されているモデルと、10BASE-T10と呼ばれる形状のポートのみ搭載されているモデル、それにBASE-TとAUI両方搭載しているモデルの3種類あります。
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▼ビデオ出力
Macからコンポジット信号を出力するためのポートです。コンポジット信号とは、TVやビデオデッキなどで使われているNTSC信号で採用されている信号の事で、一般的には「ビデオ信号」と呼ばれています。
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▼拡張スロット
システムボードとマザーボードからなるロジックボードと呼ばれる基板上に用意されている、機能を拡張するためのカードを取り付けるためのスロットの事です。
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▼システムバージョン
皆さんが普段何気なく使っているMacOSの事です。1997年頃までは漢字Talkという名称で呼ばれていましたが、バージョン7.6からは世界中のApple社のOSの名称がMacOSに統一して、それと共に漢字Talkという名称は無くなってしまいました。
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さて。お待たせしました。
コアなMacユーザーさんはこれらの単語集を読まなくても全て記憶されていることと思います。
ここから下に68KMacの詳細なデータが掲載されています。間違いがないように注意して制作・修正を行ないましたが、間違いを見つけちゃいましたら、その間違いを「はるの林檎教室」にご指摘下さい。
※不明な箇所は掲載しませんでした。
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下のリンクから、見たい機種名をクリックして進んで下さい。
※ページ内のデータ量が多いため、下の各ページを開くには少し時間がかかります。ご了承下さい。
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128K、512K、512Ke、Plus、SE、SE/30、Classic
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II、IIx、IIcx、IIci、IIfx
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LC、LC
II
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この先は、現在製作中です。完成次第掲載していきます。
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