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Last Update:2006-10-12

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はじめに...

このコーナーでは、Apple社における最初の“GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース/略称:グイ)”搭載機となった“Lisa”と呼ばれるコンピュータについて記載しています。
Lisaシリーズは高価だったためあまり売れず、商業的には失敗したシリーズです。最終的には機種名を変えてまで販売されました。

しかし、パーソナルコンピュータとしての現在の地位を確立するために果たした貢献度はとても高かったように思います。
ちなみに“Lisa”という名前はApple社のスティーブ・ジョブズCEO(当時)の娘さんの名前から付けたと言われてます。知ってましたか?

Lisaについて知る前にGUIについて...

GUIについてですが、“デスクトップを机の上と見立てて作業できる環境のこと”と言えば分かるでしょうか?
皆さんが普段何気なくお使いになっているデスクトップ画面のことで、MacOSやWindows、UNIXなど様々なOSに採用されています。

このGUIという考え方(発想)は、Appleによるものではありません。
実は、アメリカに本社のあるXerox(ゼロックス)という会社のパロアルト研究所(PARC)で1973年に誕生しました。
そしてXeroxは、GUIを使うOSを自社製のコンピュータに取り入れたもの(試作段階)をAppleの社員に見せました。
その動作の素晴らしさを見て、Appleも研究を行なったわけです。

そしてAppleが世界初の製品版を発表しました。それがこのコーナーでご紹介する『Lisa OS』なわけです。

Lisaに関する疑問はココで解決!(英語)

Appleでは、Lisaに関する疑問・質問を英語でWeb上に掲載しています。
ここでは、その中から主要なものをピックアップしてリンクしています。

Lisa

10707 Error when Booting the Lisa Office Systems I Disk

Backing Up Large Files With a ProFile

Backup Problems

Boot ROM Versions

Copy-protected Tools

Converting Workshop files to LisaWrite documents (10/94)

Error 38 is "No Boot File on Disk"

Error Numbers

How and Why To Back Up Data

Incremental Backups

Two Port Parallel Card Pinouts

When to "Repair" Your Hard Disk

Lisa Hardware

Video State ROM

Lisa 2

Copying Office System Diskettes

Failing To Respond On Large AppleTalk Networks

Possible Problems With The Upgrade Kit

LisaOSまでのGUI略式年表

1973

4月

Xerox社、「Alto」(試作)完成。
OSの名は「Xerox Alto Operating System」。
ディスプレイの画面は606pix×808pixの縦長。モノクロビットマップディスプレイだった。

1980

??月

Three Rivers Computer社、「PERQ Workstations」完成。
OS名:不明。GUIっぽいところがミソ。

1981

6月

Xerox社、「Star」完成。
OSの名は「Xerox 8010 Information System」。
ディスプレイの画面は1024pix×808pixの横長。モノクロディスプレイだった。

1983

1月

Apple社、「Lisa」完成。
OSの名は「Apple Lisa Office System 1.0」。

LisaとLisaOSの歴史

開発段階

1979

6月

July 1979 Prototype

最初期(一回目)のプロトタイプ。
十字型のカーソルで、画面下部にボタン式のメニューがありました。
時計表示はMacOS 9でいうところのファイルメニューのあたり。
アイコンなどはまだありません。

1980

2月

February 1980 Prototype

二回目のプロトタイプ。
カーソルは指の形状で、現在のメニューバーが画面下部にある感じです。

3月

March 1980 Prototype

三回目のプロトタイプ。
カーソルが現在の黒いものと同じになりました。
スクロールバーや上下の矢印なども付きました。
他の部分は二回目とほとんど変わりません。

8月

August 1980 Prototype

四回目のプロトタイプ。
まだフォルダなどはなく、ウインドウを、タブで開く感じになっていました。
メニューがタブ状の各画面の上部に移りました。

10月

October 1980 Prototype

五回目のプロトタイプ。
メニューが画面最上部に移り、見た目はMacOS 9にかなり近付きました(Appleのロゴマークは、まだありませんが・・・)。
また、アプリケーションによってメニューの項目が変わるようになっています。

以下、販売モデル

1983

1月

Lisa

5インチのフロッピーディスクドライブ(FDD)が1つ内蔵されていて、ハードディスク(HDD)は内蔵されていません。外付けHDDはProFileと呼ばれるApple III用の5MBのHDDを代用できます。
発売当初100万円を超える価格だったため、ほとんど売れませんでした。
そのため、現在ではほとんどが現存しておらず、マニアの間でレアアイテムとなっています。

Lisa Office System 1.0

Lisa用の製品版システムとして販売された最初のもので、Lisa本体と同時に販売が開始された。
現在のようにアイコンで操作を行なうGUIが確立されていますが、デスクトップ上にはあらかじめ決められた物しか置くことができず、ファイルなどは各フォルダの中に格納するようになっていました。

1984

1月

Lisa2

3.5インチのフロッピーディスクドライブ(FDD)が1つ内蔵されておりハードディスク(HDD)は内蔵されていません。
外付けHDDはProFileと呼ばれるApple III用の5MBのHDDを代用できるのですが、このLisa2も非常に高価でほとんど売れませんでした。

??月

Lisa 7/7 Office System3.1

Lisa用の製品版システムとして販売された最後のもの。LisaOS 1.0に比べてさらに進化し、複雑なものになっています。
また、Lisaの作業終了時、電源スイッチを切ってもすぐには電源が切れず、終了作業が自動的に行われてから電源が切れるようになっていました(待っている間、「Wait The Lisa is turning off」という画面と共に、砂時計アイコンが出ます)。

??月

Lisa2/5

3.5インチのフロッピーディスクドライブ(FDD)が1つ内蔵されていて、ハードディスク(HDD)は内蔵されていません。
外付けHDDが用意されているモデルです。メモリは標準で512KB付いていました。

1985

1月

Macintosh XL

商業的に失敗してしまったLisaシリーズの在庫を処分するため、Macintoshシリーズとして再販売されたモデル。
3.5インチのフロッピーディスクドライブ(FDD)が1つ内蔵されていて、ハードディスク(HDD)は10MBの物が内蔵されています。
また、Macintosh用のソフトを動かすためのMacWorksと呼ばれるユーティリティが付属されています。メモリは標準で1MB付いていました。

??月

Lisa2/10

この機種をもってLisaは終了です。
たった3年間の短いモデルでした・・・。

Lisa OS&アプリケーションデ−タ

アプリケーション

LisaCalc[DL]・・・表計算ソフト

LisaGraph[DL

LisaList[DL]・・・デ−タベ−ス系ソフト

LisaProject[DL]・・・プロジェクトソフト

LisaWrite[DL]・・・文書作成(ワ−プロ)ソフト

Lisa Office System(通称 Lisa OS)

Lisa Office System 2.0[DL1DL2DL3DL4

Lisa 7/7 Office System 3.0[一括DL

Lisa 7/7 Office System 3.1[DL1DL2DL3DL4DL5